頭部外傷や脳卒中などの急性期医療に加えて、脳腫瘍や頭痛、てんかん等の診療を行っています。
日本脳神経外科学会専門医研修プログラム研修施設、ならびに日本脳卒中学会認定研修教育病院に認定されており、診断治療を2名の日本脳神経外科学会専門医によりおこなっています。
主に
その他、皆さんが脳の病気ではないかと心配なときはいらしてください。
主に
など
交通事故や転落などで頭を打った場合に、脳に傷が入ったり、頭のなかに出血したりすることがあります。
このような場合には、緊急手術の対象になることが多くあります。
注意しなければいけないのは、頭を打った直後は、意識がはっきりしていて、全く異常がないように見えても、数時間後に突然、昏睡状態になってしまうこともあることです。
頭を強く打った場合は、たとえどうもなさそうでも早めに専門医の診断を受けておくことをお勧めします。
特に、打撲した際に一過性に意識を失っていたり、吐気や嘔吐を伴っている場合は要注意です。
また、頭を打ってから1ヵ月ぐらい経ってから、ジワジワと頭の中に血が溜まってくることがあります。これを慢性硬膜下血腫といいます。この場合は、意識障害や手足の麻痺が出ますが、老人の場合はボケたのと間違われ発見が遅れることがありますので、注意が必要です。
脳腫瘍は、脳、脳を包んでいる膜、血管などから発生するできもので、良性のものと悪性のものがあります。手術で取り除いたり、免疫療法、抗ガン剤を使用して治療します。
主な症状は頭痛で、特に朝方強い傾向があり、嘔気嘔吐を伴うことがあります。
その他、脳腫瘍のできる場所により、様々な症状が生じます。例えば手足が動かなくなったり、しびれたり、物忘れをしたり、性格が変わったりすることもありますので、ボケや精神病と間違われたりすることもありますので注意が必要です。
一般に、悪性のものの方が症状の進行が早く月単位で、良性の場合は進行が遅く年単位で症状が進んでいきます。
脳卒中とも呼ばれますが、頭の中の血管が詰まったり、切れたりして生じる病気です。
一般に突然症状が出現するのが特徴です。
血管が詰まるとその血管の支配している領域に血液がいかなくなり、その部分の脳細胞が死んでしまいます。これを脳梗塞と言います。
症状は主に手足の麻痺が多いようですが、言葉が出なくなったり、意識がなくなってしまうこともあります。できるだけ早く来院し、適切な治療を行う必要があります。
血管が切れた場合には脳出血になります。 この中で特に強いのは頭の血管に瘤(脳動脈瘤)が破裂して生じるくも膜下出血です。
これは、突然後頭部を殴られたような激痛が生じ、多くは嘔気、嘔吐を伴います。
ひどい場合は、意識がなくなり昏睡状態となってしまいます。
これらの疾患は、一刻も早く治療を開始する必要がありますので、すぐに救急車で専門の病院を受診してください。
脳実質に膿のたまった状態。
何らかの経路からばい菌が脳の中に入ってしまうと起こる。
例えば、中耳炎、扁桃腺炎などの波及
心臓疾患などから感染性塞栓
外傷、手術後など、できる部位によって多彩な神経症状を呈する。
炎症ですので、普通は高い熱が出ます。脳腫瘍と識別が難しいことがあります。
治療は、抗生物質の投与、定位的膿瘍内ドレナージなどを行うが、後遺症の残る場合、生命予後の悪い場合も多い。
文字どおり髄膜(脳の表面の膜)の炎症です。
風邪のような症状が出た後、高い熱、頚部から後頭部のかなり激しい痛みが続いた時髄膜炎を疑います。
しかし必ずしもウィルスが原因とは限らず、最近、結核菌、真菌(カビ)、癌細胞などによるものもあります。
髄液検査を行い診断します。
その他、寄生虫疾患などもまりますが、やはり早期診断、早期治療が大切でしょう。
主任部長
田村 和海
病院長・脳神経外科部長
沖屋 康一
係長
堤田 慎
竹田 有佑
非常勤
福井 直樹
非常勤
福田 仁