リハビリテーション科では、各分野のリハビリの専門スタッフが患者さんの機能回復と日常生活動作自立のお手伝いをさせて頂きます。
療法士(私たちリハビリスタッフ)が医師、看護師などと相談し、訓練計画をたてた上で指導・訓練をさせていただきます。
例をあげると
などです。
当院では、入院患者さんの多くは早期の退院に向けてリハビリを積極的に取り入れさせていただいております。入院後、体力の低下や痛み、日常生活への復帰に不安を感じられたら、医師に相談しリハビリをしてみましょう。
運動療法(筋力増強訓練、関節可動域訓練、歩行訓練など)や、日常生活動作訓練を行いながら、患者さんの機能改善、能力向上に努め、社会生活に復帰するお手伝いをさせて頂きます。
運動・感覚・認知・心理・社会的技能の統合された生活上の諸動作について治療・訓練・援助を行う療法です。手の機能評価および治療を通して生活技能の向上を図り、仕事や家庭などの社会に復帰するお手伝いをさせて頂きます。
主に脳疾患後、呂律がまわらない(構音障害)、思ったとおりに話せない(失語症)、むせて食事ができない、うまく食物が飲み込めない(嚥下障害)といった方を対象として、口や喉の運動や話す練習を行い、各機能の維持・向上を図り、社会や日常生活への復帰を支援させていただきます。 また、「うまく発音できない音がある」「ことばの数がなかなか増えない」など、ことばの発達が気になるお子さんや「落ち着きがない」「こだわりがある」など行動面が気になるお子さんに対しても、一人一人に合わせた助言や指導をさせて頂きます。
患者さん個々で違いますが、患者さんの状態に応じて、また、患者さんの希望も反映して訓練の時間や頻度を決定させて頂いております。
訓練は入院の方で週に約4~6回、外来の方で約1~2回で、1回の訓練時間は約20分~60分です。
訓練には1対1の個別療法のみ実施しております。
当院リハビリテーション科では医師を中心に他スタッフと連携をとりながら総合的な援助を心がけております。
部長
森田 哲生
認定医・専門医等
所属学会等
副部長
沖屋 康一
認定医・専門医等
所属学会等
当院では、様々な疾患の方の病状に合わせた適切な治療・訓練・援助が提供できるよう、各疾患別に療法士がチームを組んでリハビリテーションに従事しております。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や頭部外傷、脳腫瘍といった脳病変に加え、脊髄損傷や神経疾患(多発性神経炎・多発性硬化症・パーキンソン病・脊髄小脳変性症・筋萎縮性側索硬化症・末梢神経障害など)といったご病気になられた方のリハビリテーションを行っています。
脳卒中や神経疾患ではご病気の後遺障害として身体が麻痺して手足や体幹を動かすことが難しくなることや、記憶や注意力といった高次脳機能障害なども発生することがあります。それにより、歩くことや話すこと、食べることといった生活をしてくことが難しくなります。リハビリテーション部では日常生活が再び行えることを目標に、ご病気になられた後や手術後、できるだけ早期に呼吸や循環、神経症状の変化等に留意しながらリハビリテーションを開始します。麻痺の改善と運動の再学習を基盤に理学療法では基本動作を、作業療法では日常生活動作を、言語聴覚療法では食べることや話すことを、お互いの専門性を活かしながらチームでリハビリテーションを進めていきます。急性期でのリハビリテーションによりご自宅に帰れる方もいますが、まだリハビリテーションが必要な方には回復期リハビリテーション病棟での集中的な訓練を導入しています。
交通事故や転倒などにより上肢や下肢、脊椎を骨折された方や筋肉や靭帯を損傷された方を主に入院後、または手術直後の早い段階から理学療法士や作業療法士がリハビリテーションを行い、機能回復を図ります。
温熱治療や電気治療などの物理療法からセラピストが行う徒手療法、作業活動を通して行う日常生活動作訓練、また必要に応じて住宅訪問させていただき自宅での動線を確認することで、退院された際にスムーズに自宅生活が送れるようご支援させていただいております。理学療法士は筋肉増強訓練や関節可動域訓練、歩行訓練などの機能訓練を主に行い、身体機能の向上、基本動作の獲得を目指し、元の自宅生活・仕事に戻れる身体づくりを目指します。作業療法士は機能訓練に加え、食事や更衣・入浴動作などの日常生活動作訓練や自宅環境の調整として、手すりの設置や車椅子や歩行補助具などの福祉用具の提案もさせていただきます。自宅退院の際には、生活での注意点や自主訓練指導もさせていただき、骨折のもとになる転倒しない身体づくりも目指しております。
当院では肩関節専門医による外来や手術を行っているため、肩関節疾患に対するリハビリテーションも医師と連携して専門的に行っております。手術を必要としない五十肩(肩関節周囲炎)やスポーツ障害に対する通院リハビリテーションに加え、肩腱板断裂や肩関節脱臼の術後リハビリテーションも数多く行っております。肩関節の手術は、術後に装具を装着した状態での生活となるため、装具や服の着脱方法から日常生活動作の練習も含め、専属の担当と密にリハビリテーションを行っています。退院後も患者さんの希望に応じて、当院または連携のクリニックで十分な回復が得られるまで通院リハビリテーションが継続できるように実施しております。
当院では、主に肘や手首・指のお怪我の方に対して患部の安静固定を目的に専門の作業療法士が簡易装具の作製を行っております。この装具(スプリント)とは、約70〜80度の温湯で柔らかくなる熱可塑性プラスチックを用いて、患者さんの腕や指から直接採型するもので、マジックテープによる取り外しが可能な固定用の器具のことを指します。昔なら長い間ギプスを巻いていたような骨折も、今では適切な手術療法と早期からのリハビリテーションで早期に社会復帰を目指すことが可能となりました。
呼吸器リハビリテーションは、肺炎や無気肺など急性発症した呼吸器疾患、胸部外傷や慢性閉塞性肺疾患(COPD)や癌の手術などの呼吸器疾患またはその手術後の方、慢性に経過する呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下を来している方が対象となります。
呼吸器リハビリテーションの目的は、①気道内分泌の除去②換気と酸素化の改善③気道閉塞の改善④呼吸困難の軽減⑤肺合併症の予防⑥運動耐容能の改善⑦廃用症候群の予防・改善です。当院における呼吸器リハビリテーションは、主に急性期の呼吸リハビリテーションに取り組んでいます。呼吸不全急性増悪時の人工呼吸管理下からスムーズに離脱できるようにHCU入室時から介入します。人工呼吸管理下であっても肺から分泌物を出しやすい角度に体を傾けたり、さらに分泌物が出やすいように排痰補助装置を使います。また、早期離床を目指し、人工呼吸装着下から全身運動を開始します。人工呼吸器を装着していない方も同様に積極的に排痰を補助し、深呼吸や口すぼめ呼吸などの呼吸訓練、筋力訓練や有酸素運動を行います。
手術後もしくはご病気による過度な安静が活動性の低下を招くことにより、全身の筋力が衰え、手や足の関節が固くなることで体を動かしにくくなることがあります。このことを「廃用症候群」と言います。これは、長期間ベッドで横になった状態が続くほど生じやすいとされています。そのため、廃用症候群の予防・改善を図る上ではできるだけ早期にリハビリテーションを始めることがとても重要となります。
リハビリテーションでは、ベッドからの離床時間を増やし、日中は座って過ごす時間を増やすことで徐々に体力をつけることを目的とした訓練を実施します。また、椅子からの立ち上がり練習や病棟内を歩く練習を行うことで心肺機能の改善を図ったり、器具を用いた筋力トレーニングや療法士が硬くなった関節の曲げ伸ばしを行います。廃用症候群は認知症の進行を招くこともありますので、レクリエーション活動を通して他者との交流時間を増やすことや、各種の作業活動(塗り絵やちぎり絵など)を行うことで手先や頭の体操をするなどの精神面への支援も重要となります。
がんのリハビリテーションとは、がんの進行や治療により生じた心身の障害に対しリハビリを行うことで、日常生活動作の改善や自宅復帰などを目標に行います。患者さんの身体的な苦痛の軽減だけでなく、精神面や社会面の苦痛、ご家族のケアにも目を向け、がんになっても自分らしい生活を送ることができるようサポートを心掛けています。
訓練では、乳がんの手術を受けた患者さんには肩関節の機能訓練を行い、肩関節拘縮などの後遺症を予防します。またリンパ郭清術後の患者さんには、リンパ浮腫に対する日常生活での注意点やセルフケアの方法をお伝えしています。消化器がんの手術を受けた患者さんには、早期にベッドから起きて運動を行うことで術後合併症の予防や退院後スムーズに日常生活へ戻ることができるようにしています。当院では月に数回、がんリハビリや緩和ケアのチームカンファレンスを実施しています。医師や看護師、薬剤師と集まり、それぞれの専門職の視点から患者さんを総合的に支援できるよう連携を図っており、治療方針や病状に合わせてリハビリの内容や目標もその都度調整を行うようにしています。
摂食嚥下とは、食物を認識し口から物を食べる、飲み込むことをいいます。脳卒中の後遺症による麻痺、神経筋疾患や加齢等様々な要因によりこれらが困難になってしまうことを摂食嚥下障害といいます。特に高齢の方は加齢、低栄養、低活動により全身および嚥下関連筋群や咀嚼筋の筋肉量・筋力が減少し(サルコペニア)、嚥下機能が低下しやすい状態となってしまいます。
摂食嚥下障害の症状としては、唾液でむせる、食物や水分が飲み込みにくい・飲み込む際にむせる、うまく食物を噛めない、食事に時間がかかってしまう、食後に痰がからむ等がみられます。当院では摂食嚥下機能に関して、簡易的な検査やテストから、機器を使用した検査(嚥下内視鏡検査:VE、ビデオ造影検査:VF)にて機能評価を行い、言語聴覚士によるリハビリテーションを行います。また日常的に食事場面の観察も行い、食べやすい食事の種類や形態、介助方法、姿勢の工夫、環境調整等を考えていきます。患者さん一人ひとりの状態に応じた食事内容や栄養方法を検討するべく、医師をはじめとした多職種で連携をとり、より丁寧な関わりができるよう心がけております。
リハビリテーションの内容としては食物を使用しない間接的嚥下訓練、食物を使用した直接的嚥下訓練の他に、干渉電流型低周波治療器を取り入れた訓練も行っております。
回復期リハビリテーションのパンフレットをPDF形式でご覧いただけます。以下のボタンをクリックしてご覧ください。
回復期リハビリテーション事業所名 | 回生病院通所リハビリテーション事業所 |
---|---|
事業の種類 | 通所リハビリテーション/介護予防通所リハビリテーション (1時間以上2時間未満の短時間通所リハビリテーション) |
指定事業者番号 | 3710310867 |
所在地 | 香川県坂出市室町三丁目5番28号 本館2階 リハビリテーション室 |
連絡先 | 電話:0877-46-1011 FAX:0877-45-6410 |
職員体制 | 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士 |
営業日 | 月曜~金曜(土曜日・日曜日・祝日・年末年始12月30日~1月3日を除く) |
サービス提供時間 | 午前 9時~12時 / 午後 13時~16時 |
場所 | 社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院 本館2階 リハビリテーション室 |
定期的に健康チェックを行い、ひとりひとりの希望や目標を達成できる効果的なリハビリプログラムを提供します。退院後も自分らしい生活や社会復帰ができるよう支援行います。
「食べる」「飲む」ことに不安のある方の訓練を行います。食事が食べにくい、むせ込むことが多くなった等のご相談に応じます。ことばの障害の支援も行います。
主に手を動かす練習や身の回り(トイレ・お風呂など)の練習を行います。また、手すりの設置位置の提案や認知症の予防などの訓練も行います。
食事をしっかり「食べる」ことは、リハビリの効果をグッと上げます。管理栄養士が栄養相談でみなさんの栄養をサポートします。
通所リハビリテーションについてはお気軽にご連絡ご相談ください。
事業所名 | 回生病院 通所リハビリテーション事業所 |
---|---|
事業の種類 | 訪問リハビリテーション/介護予防訪問リハビリテーション |
指定事業者番号 | 3710310867 |
所在地 | 香川県坂出市室町三丁目5番28号 本館2階 リハビリテーション室 |
連絡先 | 電話:0877-46-1011 FAX:0877-45-6410 |
職員体制 | 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 |
対象エリア | 宇多津・坂出(島しょ部を除く) |
サービス日 | 月曜~金曜(祝日・年末年始12月30日~1月3日を除く) |
サービス提供時間 | 9時~17時 |
訪問リハビリテーションについてはお気軽にご連絡ご相談ください。