呼吸器内科は呼吸を司る肺、気管・気管支、胸郭の疾患を対象としています。風邪から気管支喘息、肺炎、肺癌まで疾患数、患者数ともに多いのが特徴です。
特に肺炎は近年の長寿、高齢化に伴い増加しており、他の疾患の合併症としても重要です。
また、先進国の中で禁煙に対する取り組みの遅かったわが国では現在でも肺癌、慢性閉塞性肺疾患の発生が多く、在宅酸素療法の対象患者も増加しています。
最近では睡眠時の気道閉塞による睡眠時無呼吸症候群が種々の事故、疾患の原因として注目されてきており、その拾い上げと治療が重要視されています。
本院においてもそれらの疾患に幅広く対応できるよう努力しております。
呼吸器内科外来には現在週に50人程度受診があり、急性上気道炎(風邪)、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患等が主体です。特に気管支喘息については吸入ステロイド療法が主流となり、発作のコントロールが良好となりました。冬場でも、入院を要するような重症の発作はまれです。睡眠時無呼吸症候群に対する持続陽圧呼吸は約80例、在宅酸素療法は約20例に対し行っています。また、週1回禁煙外来を行っており、肺炎球菌ワクチン他の接種も当科で行っております。
入院では肺炎の患者さんが多いのですが、現在、内科の常勤医師に担当をお願いしている状況です。終夜睡眠ポリグラフィーは、2008年に検査装置を導入し、一泊入院で睡眠時無呼吸症候群の精密検査が行えるようになっています。
非常勤
井上 卓哉
非常勤
近藤 隆史