2024.01.23
一般当院ではこのたび、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システム「Mako(メイコー)システム」を導入し、2024年1月29日から、人工膝関節全置換の手術を保険診療で行うことになりました。同システムの導入は香川県では当院が初となります。
ロボティックアームとは、一般に「人の手の代わりに作業を行う機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものなどがあります。このたび当院で導入したロボティックアームは、術中に医師が操作をして動かすもので、人工関節を設置する際に傷んだ骨を削るために使われます。ロボティックアームは、治療計画にない部位にさしかかると止まる仕組みになっており、計画外の動きを制御することで、安全かつ正確な手術を可能にします。
これまでの研究において、ロボティックアームを用いて人工関節全置換術を行うと、人工関節の設置精度の向上が認められ、さらに人工股関節全置換術では術後の脱臼率の低減、人工膝関節全置換術では疼痛の低減などのメリットが期待できるとの結果が出ています。
変形性膝関節症などで悩む患者さんが、人工関節全置換手術後、健康的な生活を送っていただけるよう、当院では今後積極的にロボティックアームを用いた手術を行ってまいります。
ロボティックアーム手術支援システム